生産性向上のヒントは現場から
生産性向上の必要性を痛感している経営者は多いと思いますが、どこから手を付ければいいのかが分からない、忙しいのでなかなか取り組めないなど、出来ない理由はいっぱいあります。しかしながら、毎日見ている現場にいて、「何とかならないか」という意識を持って見れば、かなりのヒントが得られるはずです。
例えば、製造業の現場においても、工具や材料を探している時間や作業の中で部品や人が移動している時間、あるいは手待ち時間など結構あるものです。工具や材料を置く位置をよく使うものから手近に置くとか、とりやすくするための一寸とした工夫が出来るのではないでしょうか。
話は変わりますが、世界遺産になった「姫路城」に訪れたときです。天守閣はある意味では最後の砦ですが、そこに武器としての「弓」を掛ける釘がありました。よく見ると金釘ではなく、竹の釘が使われておりました。緊急の時に「外す」のではなく、「すぐ」取れるように折れる竹釘を使っていたのだと感心しました。
やはり「カイゼン」は現場からと妙に感心したものです。