商店街活性化は小さな活動から 米米総門ツアー(熊本県山鹿市)
全国でも有数の古湯である熊本県山鹿市の下町商店街は歴史ある商店街であり、熊本から小倉に向かう薩摩街道に沿って出来た商店街です。現在でも数百年続く酒蔵と味噌蔵があり、商店街内も古いたたずまいが並んでいます。ここにチャレンジショップをオープンした若い女性が街並みを気に入ってお店の人に断って、お店の由来を30センチくらいの杉板に書いたものを貼らせて貰いました。
この看板が3~4枚になったときに、町の人々がその看板を珍しがるようになりました。丁度NHKの朝ドラで山鹿市が取り上げられたところから、山鹿に来られた方を案内するにはこれを活用することがいいのではないかと商店街で話し合い、自分たちで商店街を案内することになりました。
山鹿地域は米処であり、酒蔵と味噌蔵があることから「米米惣門ツアー」と名付けて始まりました。参加者には500円いただき、そのうち300円は喫茶やせんべいなど商店街の商品でお返しをし、200円で事業を運営することにしました。
自分たちの商店街内を案内を続けるためみは、自分たちの商店街や地域の歴史を学ぶ必要があり、自然に地域のことに詳しくなり、夕霧五番楼の映画で有名になった「夕霧の墓」や西南戦争の遺跡など次々に新しい発見が生まれ、山鹿温泉の宿泊客も含めて今では1万人を超える参加者のイベントとなっています。
始まりはちょっとしたアイデアからそれを商店街で実行し、続けられる仕組みを作って続けていることが商店街の活性化に繋がったと思いますし、商店街の各店が自分たちの街に誇りを持ったことが活性化に繋がったと思います。
まずは小さなことから続けてみることが大切ではないでしょうか。